※玩具プレイ注意


思えば孔明のやることはいつも妙に趣向を凝らしたものばっかりだったじゃないか。
劉備はそう心の中で愚痴る。ぼんやりと霞み始めた頭の端でついこの前与えられたばかりの辱めを思す。

いつものように孔明の自室で一方的な愛撫を施され後はもう繋がるだけという段になった時。急に孔明が手を止め、なにやら思案するような顔付きを見せた。
疼く体を持て余し荒い息で見上げれば孔明はさっと身を引き離し寝台脇の棚を漁り始める。
呆然として横になっているとすぐさま取って返してきた。手には全く見慣れぬ物が握られていた。
「これ、面白そうかなと思ってこの前買ったんです」
細い指を這わせたそれは紛れもなく男の外性器を模した玩具だった。
卑猥な形状のそれは木製で、平均的なヒトの性器よりだいぶ巨大だった。ぶっくりと太った亀頭も細部まで彫り込まれ、表面は幾重にも塗りが施されたように黒々と照り輝いている。

劉備はすぐにこの男が何をしようとしているのか理解して哀れな程に青ざめた。ガタガタと肩を震わせ全身全霊の力を込めて頭を左右に振る。
「きっと楽しいですよ。劉備殿も楽しいの好きですよね? 」
全く意にも介さず玩具の亀頭を堅く結ばれた口元に押しつける。髪を握り締め固定し無理に開かせ捻じ込んでやる。
「ちゃんとしゃぶってくれないと……お尻が裂けても知りませんよ」
あははは、とヒステリックな笑いを漏らしながら激しく玩具を出し入れする。唾液を口の端から垂らして必死に銜えこむ。歯が当たりがちがちと音が鳴る。喉の奥まで突き立てられる。こみ上げる吐き気に見開いた両眼からぼろぼろと涙が零れ落ちた。
「はい、もういいです」
酸欠に霞む目で抜き去られた玩具を追う。ぬらぬらと塗れ光っている。
本物のアレみたいだ、と思いながらぐったりとしているとふいに冷たいものが後孔に触った。
「え、なんでもう、はやすぎっ……い、痛あぁぁ!! 」
開かされた両足の中心にめりめりと音を立てて捻り込まれていく。慣らしていてもまだ堅く、周囲の肉を巻き込みながらやっと亀頭の部分だけ入った。
「あっ、がぁああぁあぁっ!! 」
「変な声出さないでください。うるさいなあ」
飲み込まれた部分を緩く小刻みに出し入れする。
一旦窄まった穴を内側から押し広げ無惨にひしゃげさせるとまたすぐ押し込め元に戻す。
浅い場所で焦らすように混ぜ続けると汗か腸内の分泌液かわからないもので穴の周囲がじっとりと湿り始めているのに気がついた。発散されるいやらしい臭いに興奮しきっていた。
ぐったりと身を横たえている劉備もふうふうと熱い息を吐き敏感な部分を混ぜるモノに感じ入っている。それどころか早く奥まで突っ込んでくれとでも言いたげに自らの両足を抱え胸にぴったりと引き寄せた。瞳は羞恥と期待が入り交じり濡れている。
玩具の先をしゃぶるようにして銜えている場所が惜しげもなく晒される。
孔明は「よくできました」と目を細めながら目の前に差し出された腿の裏に舌と指を這わせた。そうして日焼けの跡もない生っ白い足に指を滑らせ愛撫しつつ後ろの面倒を見ることも怠らない。
「うっ、ぐあぁ…あっ、くぅ……」
ぐっぐっ、と勢いをつけて少しずつ竿の部分を飲み込ませていく。野太い胴体が擦る度に肉は収縮と弛緩を繰り返し玩具を貪欲に体内に納めていく。
本物とはまるで違う硬度と冷たさに劉備は混乱しながらもこみ上げてくる快に逆らえないでいる。
「もうちょっとで…全部入りますね。はは、男の尻穴にこんな太いモノが入るなんて、未だに信じられませんよ」
笑いと共にふっと立ち上がりかけていた場所に息を吹きかける。むず痒さにびくびくと足を震わせてしまう。開き気味になった足の間で陰茎が透明な汁を垂らしながら物足りない様子で揺れていた。もう後孔は淫具で奥までいっぱいに押し広げられていた。
「こ、孔明…どうしよう、怖いよ…これ、へ、変な感じがする…変になりそう……! 」
「大丈夫、大丈夫。全部任せてくれれば心配しなくても平気ですよ。それに」
汗みずくになっている劉備の顔を覗き込み僅かに笑んで髪を撫でる。
「これから『へんなの』が『きもちいいの』に変わりますから、楽しみにしててくださいね」
そんなのいやだ、と言おうとして変わりに飛び出したのは絶叫だった。ただし、過ぎた快楽による絶叫。
持ち上げられた足を押さえつけその中心に剛直を激しく出し入れする。無遠慮かつ容赦のないその動きに肉が捲れ入り口に痛みが走る。しかし僅かに反った先端部が奥のどこかを掠める度に痙攣する腿と下腹部は止めることができない。
いやだ、痛いと叫びながらその声は色を含み徐々に甲高いものになっていく。
「ほら、足ちゃんと抱えてくれないと……。お尻ももっと突きだして」
言われるがままに腕を腿の下に通し見せつけるように広げる。突き出された体の突端から野太い棒の端が飛び出たおかしな光景。
孔明は薄く笑いその景色を一望すると飛び出た末端を掴み勢いよく引き抜いた。巻き込まれた内側の肉の色が見えた。鮮やかに充血していた。
か細い声で悲鳴を上げる劉備は無視して入り口付近を亀頭でぐるりと混ぜまた一息に挿入する。
「いっ…だあぁぁあぁッ!! 」
「だからうるさいって言ってるでしょう! 」
涙と唾液に濡れた顔を真っ赤に染め上げている劉備を語気を荒げて一喝する。
もう余裕がなかった。短い髪を振り乱し顔をくしゃくしゃにしながら尻に突っ込まれた玩具に悶絶する主の姿。
もっと酷い目に合わせてやりたい。この男を絶望させてやりたい。夢と希望と人情とありとあらゆる美徳の塊のようなこの男を。
舌嘗めずり一つして深い場所を重点的に虐め始める。滅茶苦茶にやったっていつか必ずイイ所には当たるものだ。孔明はそう信じきり乱暴に手を動かし続ける。
予想は当たった。その証拠に劉備はもう悲鳴ではなく完全に欲情しきった鳴き声を上げていた。唇を震わせながら堅く目を閉じている。
「気持ちいいでしょう? 」
「あっ、ぁ…うん……き、もちいい、よ、あ、あっ」
本人に元々その気がないにしても、突っ込まれ前立腺を刺激されてしまえば当然勃つものは勃つし、出るものも出てしまう。
劉備は最初感じていた拒否も恐怖も遠くに打遣りこの異常な行為に溺れきっていた。
普段の彼が理想としていた勇猛で凛々しい君主の姿などもうどこにも見つかる物ではなかった。
「あっ、なにこれぇ…あ、はっ…へんだ…ぁ、きもち、よくて……へん…っあ」
「劉備殿。そういう時はなんて言ったらいいか、前に教えましたよね? 」
「へ……? あ、うん…っあぁ、イク…、っは、ぁ…イキそう…です……! 」
大きく反応を示す一点を探し当てぐりぐりと押しつぶしてやる。
啜り泣くような嬌声が際限なく続きその裏で湿った物を擦り上げる音が響く。
「こうめっ……あ、イク、イク……! うっ、あ、くるし、い…無理、イッちゃうぅ! 」
口の端からまたとろりと涎が流れ落ちる。
普段あまり性の臭いを感じさせない劉備が今乱れ狂いながら絶頂を訴えている。その姿にようやく満足した孔明は優しい眼差しを注ぎあやすような声をかける。
「大丈夫、心配しないで。劉備殿がお尻でイッちゃう恥ずかしい所、全部余すところなく見ててあげますからね」
ひい、と悲鳴を上げる間もなく、性感から迸る熱に意識がひっくり返り全身が震え気づいたときには射精していた。溜まっていたものが勢いよく腹から胸を汚す。
ゆっくりと玩具が引き抜かれる感触がある。
射精の余韻に朦朧とする意識の奥で狂ったような笑い声が聞こえた。そのけたたましい音に劉備は耳を塞いでしまいたかったが、弛緩しきった体ではもうどうすることもできなかった。




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